2013年12月14日土曜日

我が家の天神さま



毎年、私のうちでは、
天神さまを年末から年始にかけて飾り、

そのまえで大晦日と元旦、
家族でお屠蘇を飲んでご挨拶をしました。

「本年もありがとうございました。
 
新年もどうぞ宜しくお願いいたします。」

家族の健康も祈ったり、
仏壇のご先祖さまや、
神棚にカチカチっと火をうったり、

家内安全も祈ったり感謝したり。。

そんな行事が子供心に深く残っています。

天神様を飾るのは、

この地域の風習でご家庭によって、
 
飾り方も、天神さまのお顔も全然違います。

そんな柏崎の「我が家の天神さま」を開放して、
ぜひ皆さんにみていただこうという「天神さまめぐり」が
数年前から始まりました^^

縁あって、今年から当店も参加させて頂きます。

 

さて、
本日は、その天神さまめぐりに参加される皆様が集まって、
元博物館館長の三井田さんより、
天神さまについての講話をおきかせいただきました。^^*


柏崎では、天神さまを飾るおうちは多いですが、
飾り方はそのご家庭で千差万別。

農村部などの地域や、商家など稼業の違いでも
特色がでるようです。

その中でも、共通点を探し出すことで、
その本質や特有の風習を見出すことができるのだそうです。


中でも、野田などでは、
今も天神様の行事として、
天神様の前に子供たちが集まり、今春小学校にあがる子供たちを
迎え入れ、ゲームをしたり、ごはんを食べたりするそうですね。

各ご家庭でも人形や掛け軸を飾り、
勉学の向上を祈願するとききました。

これらは、子供たちを主体とした行事としての意味合いが
強いのだといいます。


それに対して、
柏崎の商家で飾る天神さまは、
大人が行事の主体。

どちらにも共通する点としては、
1月25日に後片付けをするということ。

菅原道真の命日が2月25日ということで、
25日というものが区切りになっているのかな。
(これは直接今日聞いたお話しではないですが)

商家の天神さまには、
その家を象徴するものを一緒に飾る例が少なくないそうです。

たとえば、大工さんや職人さんのお宅では、
聖徳太子の掛け軸を一緒に飾ったりするんだそうです。

聖徳太子は、大陸から技術を日本に広めたとして、
今でも職人の神様とされているんだそうです。

初めて知りました!

そのほかお医者さんは、楽翁(松平定信)の書を飾ったり
されるそうですよ。


お供えには、鮭の鰭(ヒレ)やカマ、鏡餅、お神酒、ロウソク、ミカン、リンゴ、干し柿、昆布などなど、
ご家庭によって組み合わせて備えるのだとか。


ここまで聞くと、
ほかのご家庭のお正月をあまりのぞいたことがないので、
どんなふうに飾られているのか、
拝見したくなりますね~


ともあれ、

商家での天神様は、

意味合いとしては、
年神様のよりどころとしての存在だったようです。


また、この天神さまを飾る風習は、

地域をみてみると、
内陸の方はあまりされておらず、

日本海沿岸
能登半島を隔てて、
福井のほうでもみられるそうです。

これは、この風習が、
北前船で運ばれたことを推測させるのだそうです。

なるほど。

昔は、今想像する以上に人やものが
さかんに船で行き来していたそうなので、
そうやって運ばれてきた風習だと思うと、
とても納得できました。

我が家ももちろん商家だったので、
どちらかといえば、子供の行事としてではなく、
年神さまとして、天神さまをお迎えしていた気がします。
 


さて、そんな興味深いお話しを聞けたので、
今度の天神さまめぐりいっそう楽しみになってきました^^

私も何件めぐれるかな?

天神さまめぐりは新年あけて1月5日ころから
はじまると思いましたが、、

また近くなったら詳細をお伝えしますね^^


かりんごでした♪






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